ク シ ナ ガ ラ 2月11日
6時すぎ起床。 ゴラクプールからバスにて、お釈迦様、涅槃の地クシ
ナガラに向かう。
途中の道端で、床屋さんがひげを剃っている光景に出くわし、インド
の生活を垣間見た思いがする。(インドでは、床屋やタバコ屋などが道
端で商売をしている)
そして、クシナガラに到着後、涅槃堂、荼毘塚、最後の説法地などを
参拝。
涅 槃 堂 に て
現在ビルマがここに建てた涅槃堂(ニルバーナ寺院)で、涅槃経と般
若心経を唱える。
涅槃堂の前には、お釈迦様が静かに眠りにつかれたといわれる、その
下に2本の沙羅双樹があった。これは、40年ほど前に植えかえられた
ものである。
お 釈 迦 様 の 涅 槃
クシナガラにたどり着いたお釈迦様は、2本の沙羅双樹の間に床を用
意させ、北を枕に、右わきを下にして、足と足を重ねて横になった。
そのとき沙羅双樹は、お釈迦様を迎えしてときならぬ花を咲かせたと
いう伝説が伝わっている。
一方、侍者のアーナンダは、クシナガラの町の人々に、お釈迦様の入
滅が近いことを伝えた。
出家修行者や在俗の信者、人間の眼に見えない諸天諸神、鳥や獣たち
が、お釈迦様のまわりを埋め尽くしたという。
ついに、お釈迦様、最後の言葉が発せられた。
「世はすべて無常である。比丘よ、そなたたちは怠ることなく努力する
ように・・・」
やがてお釈迦様は禅定(瞑想)に入り、静かに入滅したのである。
トイレ(1)
朝、バスに乗って、目的地まで、外を眺めていると、道路脇の住人達が、缶を持ってう
ろうろしている。そのうち、しゃがみこんで何をやっているのか、後で聞くと「朝のトイレに行く人達です」とのこと。
何だか、今、考えても臭ってきそうな話だが、これもインドの日常生活だ。トイレの様な‘高級’なものは民家にはないのである。
日本では考えられないこと。 慣れとはおそろしいもので、私達もバスを止めて、草や木
に隠れて、用をたしたこともある。
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