インド仏跡巡拝の旅を掲載します。
1989年2月8日〜19日までのインド旅行あれこれを・・・
帰ってからまとめた本からの転載です。
はじめに
インド仏跡巡拝の旅は、わずか十二日間の旅であった。当初、本を出
すなどとは、思っていなかった。「寺報白駒山」に報告程度で終わりと
思っていたのが、黄檗宗青年僧の会報「第一義」からインド仏蹟巡拝の
旅の原稿依頼があり、それなら本を出そうと思い、「第一義」の原稿に
加筆して出す決心をした。
インド仏跡巡拝の旅への、最初のきっかけは、浅野英俊師より、「インドに行かないか」との話があったからである。
父も元気で、お寺の仕事を現役でしているので、この機会を逃がした
ら、二度と仏教の聖地インドに行くチャンスは来ないのではと思った。
インド仏跡巡拝の旅が決まってからも、両親や妻は、飛行機、列車の
事故に会わないか?食べ物や治安は大丈夫かと心配してくれた。
いざ、インド仏跡巡拝の旅に出ると、インドに滞在している間は、強
行スケジュールと食事が合わないので、早く帰国したいという思いがあ
り、心配していたことが、現実としてのしかかって来た。
しかし、インドでは、お釈迦様がたどった道を巡拝して、感激の連続。
とても素晴らしい旅だった。お釈迦様の生誕の地ルンビニー、悟りを開
かれたブダガヤ、初めて法を説かれた鹿野苑、仏教史上最初の精舎(竹
林精舎)、長年おられた精舎(祇園精舎)、涅槃の地クシナガラなど、
数々のインド仏跡が当時の感動そのままに思い出される。
帰国してからは、ジワジワとインドの良さがわかり、インド関係やお
釈迦様の本を買いあさり。読むことで、インド仏跡巡拝の旅を確認して、
また、行ってみたいという思いもかり立てられ。この本に結びついたの
だと思う。
|