思わぬ人との出会い
ブダガヤでは、日本寺にも立ち寄った。
そこで思わぬ人と巡り会った。それは黄檗山万福寺禅堂の仙石泰山老師の息子さんとの出会いであった。
さすがにこの時は驚きとともに、世間は広いようで狭いものだと思った。元気に修行の旅を続けられている。
ホテルで仙石晋三師と臨済宗の山村師とともに夕食をいただき、異国での奇遇に、積もる話に花をさかせていた。
十三日はラジギールからブダガヤまで充実した一日だった。
日本の女子大生との話
ホテルに遊びに来ていた日本の女子大生とも話しをする。
彼女ら三人は、跡見女子大で、美術を専攻。春休を利用して、インドの仏教美術を見に来ていた。
旅費はアルバイトで稼ぎ、一〜二ヶ月滞在して、ゆっくり見て回ると言っていた。
一日、日本円で千円もあれば、過ごせるので、助かる。(宿泊費、食事代、交通費などすべて入れて)
また、こんな話もしてくれた。ネックレスを買いに行って、最初五十ルピーといわれたので、
インド人の友達が来て値段の交渉をしたら、五ルピーになってびっくりした。
彼女らの話を聞いて思ったことは、観光で、通り過ぎていくだけでは、なかなかほんとうのインドの
姿が見えないと思った。時間の制約を受け、長期間の滞在は難しいが、今回の旅は、それなりにやはり意義がある。
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